ばっくれ一平!(2)

開幕直前、ついに新規参入球団の全貌が明らかに……。
名将・広尾を監督に迎えた「東京ヤンキース」は、マクガレイ、スミス、グットンの現役大物メジャーリーガー3人を擁し、球界の盟主ともいえる巨人軍潰しを高らかに宣言。
日本球界に挑戦状を叩きつける。
そんな中、沢村一平は敵地ヤンキースタジアムに一人で乗り込むのだが……。
開幕から5連敗を喫し、あとがない巨人軍。
迎えた東京ヤンキースとの3戦目、そのマウンドはルーキーの沢村一平に託された! 一方のヤンキースがマウンドに送ったのは予想通りグットン。
SFF(スプリット・フィンガード・ファーストボール)を武器に巨人軍から次々と凡打の山を築くグットンに対し、一平もSFFで対抗しようとする。
東京ヤンキースとの3連戦に全敗し、開幕6連敗となった巨人軍。
だが、爆弾ルーキー・沢村一平の活躍もあって轟監督以下ナインはいいムード。
そんな中迎えた中日との3連戦――センターラインをルーキ4人に、打撃不振にあえぐ原をレフトへコンバートという轟監督の巨人軍改造計画が見事にはまり、チームは今季初勝利を上げる。
日本列島に激震が走る! シーズン途中で「ミスター・プロ野球」こと長縞茂男がヤクルトの監督として復活。
謎の外国人助っ人レッド・シュワノビッチを引き連れ、巨人に挑む。
驚異の片腕打法で巨人投手陣が次々と粉砕、 「赤い衝撃」が走る。
そして、巨人最後の砦・沢村一平が赤い怪物に立ちはだかる。
低目でホップする球「ライザーボール」で、ついに片手打法のレッドから三振を奪った沢村一平。
だが、そのレッドに両手を使わせ、しかも左腕を骨折させた投手が出現。
その名は東京ヤンキース、雲宝零。
命を削ってまで投げ続ける男に、一平は打者として戦いを挑む。
球界を揺るがす熱き闘いがいま幕を開ける。
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